Berryz工房『青春バスガイド』のPVについての曲解
Berryz工房『青春バスガイド』のPVを曲解してみたいと思います。
このPVの大きな特徴は、テレビ東京の大江アナウンサーがゲスト出演していることです。もうひとつあります。衣装が3パターンもあるということです。この3パターンにそれぞれ説明を試みるならば、
- 学ラン→歌詞に合わせた衣装
- 現代のバスガイドの制服→ファンが望むコスプレの衣装
- 未来のバスガイドの制服→ダンス用の衣装。PR用の衣装
というのがもっとも穏当なところだと思います。どれも合理的な理由で、曲解の余地はなさそうです。ですが、強引に妄想を膨らませてみました。
衣装が3つと多いので、どれかが異質なものと考えてみます。分けかたはいくつか思いつきます。
男子学生
- 学ラン
バスガイド
- 現代バスガイド
- 未来バスガイド
普通過ぎますね。他にも
現代
- 学ラン
- 現代バスガイド
未来
- 未来バスガイド
というわけかたも思いつきます。
他にもカテゴライズのやり方はたくさんあるでしょうが、私はつぎのような見方をしてみました。
大江アナとカブっている
- 現代バスガイド
大江アナとカブっていない
- 学ラン
- 未来バスガイド
これは我ながらよい視座だと思います。この線で、とりあえずこう結論付けてみます。
- 大江アナは現代バスガイド役
- Berryz工房は男子学生と未来バスガイドの二役
しかし、Berryz工房は本当に二役なのでしょうか? 登場人物が多くなると話が複雑になるので、一役にしたいところです。さて、使えるのは「実は未来バスガイドは未来の男性バスガイドなのでは?」という推測です。だいぶ話が見えてきましたので、一旦まとめてみたいと思います。
このPVのおおまかな構成は「大江ガイドの案内で修学旅行を楽しむ男子学生」というシーンと「修学旅行が終わってバスガイドと別れる」というシーンとの間に「宇宙船」のシーンが挿入されています。未来バスガイドはその宇宙船の添乗員でしょう。これに沿ってあらすじを書いてみます。Berryz工房の代表を、清水佐紀ちゃんに務めてもらいましょう。
ボク、佐紀夫は修学旅行のときに出会ったバスガイドさんに一目ぼれしてしまう。男子校に通っているから、女の人と話すのは慣れていないし、ライバルは多いけれど、休憩時間に思い切って話しかけてみたりする。「ボクもバスガイドになりたいなぁ。ボクが大人になるころには宇宙船があるだろうから、宇宙船ガイドか」なんて将来のことについて考えていたら、あっという間に別れのときが来ちゃった。
奇異なのは、「ボクもバスガイドになりたいなぁ」という部分です。この歌は確かにバスガイドに憧れるという内容ですが、主人公は「バスガイドになりたい!」という憧れ方ではなく、「バスガイドさんが好きだ!」という憧れ方をします。どうも、この路線では破綻してしまいます。
邪推は「Berryz工房は本当に二役なのでしょうか?」という地点にまで戻ります。ここから「Berryz工房はやっぱり二役だ」という方向に進んでみます。すると、『青春バスガイド』という物語の説明はこうなります。
ボク、佐紀夫は修学旅行のときに出会ったバスガイドさんに一目ぼれしてしまう。男子校に通っているから、女の人と話すのは慣れていないし、ライバルは多いけれど、休憩時間に思い切って話しかけてみたりする。あっという間に別れのときが来ちゃった。
という物語のなかに、なぜか「宇宙船」のシーンや「未来のバスガイドの制服を身にまとった清水佐紀が歌って踊っている」というシーンが挿入される。
あとはこの謎のシーンを位置づけるだけです。そこで思い出して欲しいのが、『青春バスガイド』の大きな特徴は「テレビ東京の大江アナウンサーがゲスト出演している」ということです。やはり、この問題をとくカギは彼女にありそうです。大江アナの衣装をよく見てみると、胸と帽子にふたつ、バッチがついていることがわかります。このバッチには、「東京7」と書かれています。テレビ東京の地上デジタル放送のチャンネルです。つまり大江アナは、実は「地デジを案内するアナウンサー」役だったと解釈(いや、妄想か)できるのです。すると謎の「宇宙船」や「未来バスガイド」のシーンは、「地デジだとこんな風な映像を楽しめますよ」という宣伝をするための素材VTRということになります。結局、このようにPVを曲解してみました。
男子学生のボク、佐紀夫は「地デジ推進説明会」に参加した。そこで出会った大江アナに一目ぼれ。ライバルは多いようだけれど、思い切って話しかけたりもした。けれども、すぐに別れのときはやってきちゃうんだ。別れるのはさびしいよ(ちなみに、会場では地デジの参考映像として清水佐紀ちゃんが歌っているVTRが流れていました)。
我ながらとんでもない曲解だと思います。ちなみに、この曲解の弱点は多々ありますが、そのなかで最大のものは、「テレ東の地デジ推進大使は大江アナウンサーではない」ということです。
- アーティスト: Berryz工房
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