若菜さはる『胸さわぎキラー学園』とBerryz工房

若菜さはる『胸さわぎキラー学園』(講談社X文庫)を近所の図書館で目にしたとき、ビビッときました。もちろん(?)、Berryz工房の『胸さわぎスカーレット』を想起したからです。さっそく借りて、読みました。主人公のさくら子は水泳部のマネージャーです。彼女の憧れの人への恋心が物語の主軸ですが、それに加えて、水泳部の全国大会出場へ向けての話もあります。題名からも察せられるとおり、殺人事件まで起きます。様々な趣向があり、飽きることがありません。大変おもしろかったです。

さて、読み始めるとき、「どうせなら、登場人物にBerryz工房のメンバーを当てはめて胸さわぎしてみよう」と考えました。どうもあまり高級なことが思いつかない私ではあります。
第一章の冒頭に記されていますが、ヒロイン・さくら子は3月3日生まれです。『あなたなしでは生きてゆけない』の発売日ですね。そして嗣永桃子ちゃんの誕生日も近い。名前の雰囲気から考えても、ここは桃子ちゃんを当てはめてよいでしょう。英語教師は「須藤」。じゃあ、茉麻ちゃんに演じていただきましょう(男性教諭だけど)……という感じでいろいろベリメンを当てはめて読んでいたのですが、なかなかそのイメージを保ち続けるのは難しかったです。名前が(下の名前だけでも)完全一致していないと難しいと感じました。「だって、名前が違うなら、それはもう違う人だよ」という意識がどうしても働きます。けれども逆に考えれば、名前さえ一致していれば、多少の相違点はカバーできる気がします。『ふたたび赤い悪夢』を読んだときは、登場人物の職業がアイドルだったので、当てはめるメンバーの選定にも厳しくなりましたけどww