Berryz工房のセレンドを見て

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!


Berryz工房が、「セレンド」を始めました。
http://serend.net/specials/berryzkobo/


菅谷梨沙子ちやんの投稿に、このやうなものがあります。

小指マンにゎ負けなぃぞ(以下略)

(かわいいよ「りーちゃん」。ももちも負けるなー^^)


助詞の「は」を「ゎ」と表記してゐます。福田恒存氏がこれを見たら、「『表音主義』と『表意主義』の見事な融合」と評したに違ひありません。いや、そんなことはないかw 冗談です。すみません。ごめんなさい。
ともかく、私見を述べさせていただきますと、この「ゎ」はなかなか画期的と云つてよいのではないでせうか。上の文章は、現代仮名遣ひで表記すると、「小指マンには負けないぞ」となります。しかし、この「は」は「wa」と発せられます。表記と発音がちぐはぐなわけです。一方、「wa」と発する部分を「ゎ」と書くのは、ちぐはぐではありません。
また、「は」ではなく「ゎ」を使ふことによつて、ある種の誤解がなくなります。例へば、現代仮名遣ひで「ここではきものを脱いでください」と表記する文章は、このやうになります。

ここでゎきものを脱いでください。


なにを脱がなくてはならないか、明瞭です。云ふまでもなく「着物」です。
また、

ここではきものを脱いでください。


といふ文章の場合は、脱ぐべきは「履物」だとはつきりとわかります。なぜならこの「は」は助詞ではないからです。「てにをは」ならぬ「てにをゎ」が省略された文章だとすぐにわかるので、決して「ここでゎきものを脱ぐのね」と勘違ひして恥をかくご婦人は現れません。
また、「わ」ではなく「ゎ」を使ふことによつて、新たな誤解の種も生じません。もし助詞「わ」を採用した場合、「あなたわかいですか?」といふ文章は「あなた、若いですか?」といふ意味か「あなたわ、貝ですか?」といふ意味かわかりません。しかし、「わ」で始まる言葉はあつても、「ゎ」で始まる言葉は(たぶん)ありません。ですから、この種の誤解は雲散霧消します。「ゎ」はすごいですね。ただ、先程から云つてゐる「この種の誤解」がたいした問題ではないので(読点や漢字を使へばすぐに解決する)、「早くこの表記を採用しやう!」とは云ひません。そもそも、この文章は「そろそろ新しい記事でも書くか」と考へて無理矢理でつちあげた部分もありまして、旧仮名遣ひも満足に出来ないぼくが、あまり日本語を論じるのもいかがなものかと思はれますので、このへんで失礼したいと思ひます。それでゎ。